2019年度春季リーグ第三戦目 戦評

[20194月20日 vs大阪市立大学 @太陽が丘(山城総合運動公園)体育館Bコート 戦評]

 
今季開幕から2連敗、次も負けると2部昇格が絶望的となる状況の中、大阪府立大学(以下、府大)の第3試合目の相手は、昨季も2部でしのぎを削った好敵手・大阪市立大学(以下、市大)。この試合からフォーメーションを変更し、納塚をセンターに、山口をポストに移した戦略を活かしたい。

 
スローオフは府大。初回の攻撃は頼れるサイド・山下で先制。その後は攻撃ミスからの逆速攻が決められていく中、攻撃もメインに参加することになった2回生・井神がリスタートからのミドルシュート、また、積極的に速攻へと走り2連取。そして佐用がDFの間を割って泥臭くシュート2本ねじ込み、リードする展開を作るが、市大も守りからの速攻を徹底し5連続得点。序盤から流れを奪われピンチに。

 
市大の勢いを止めたい府大は、前半17分、納塚のブラインドシュートから一転、佐用と納塚ら府大セブンのシュートが火を噴き、同点に追いつくと、DFGK・村井を中心に安定し始め、前半終了間際には山下のサイドシュート、そして絶好調の佐用のミドルが市大のゴールを突き刺し逆転。14-131点リードで前半終了。

 
後半から府大がまず得点チャンスを逃すと市大のサイドシュートが決まりさっそく同点に追いつかれる。昨季の逆転負けの空気が思い出されるが、納塚のランニングシュートで落ち着きを取り戻すと、速攻主体の市大とシーソーゲームを佐用のカットイン、山口のパスカットから井神の速攻、山下の回り込んでのミドルを制していくと、GK・村井もノーマークシュートのセーブを連発。攻守でリズムを作り出し、さらに山下と広瀬の両サイドから3連続得点。5点のリードを奪ったところで市大の1回目のタイムアウト。

 
タイムアウト後、不運な失点をしてしまうも、市大の速攻シュートを村井が再びセーブすると、それに応えるように納塚もランニングシュートをきっちり決める。その後市大側の不正入場により1人有利な状況が到来すると、広瀬がガッツ溢れるプレーから得点、市大の選手が1人戻ってからも、納塚の速攻、サイドからトランジョンを繰り返しての山下のシュート、そして納塚に市大のDF3人寄ったところで納塚から山口へパスがつながり、山口のポストシュート。反撃を受けながらも府大の得点ペースは止まらない。

 
残り5分切ると、市大はオールコートマンツーマンDFを仕掛け、点差を一気に詰めようと出るが、府大は落ち着きを維持しDFを振り切って佐用、広瀬、納塚が得点。最後まで気持ちを引き締めてプレーし続けて府大は、28-18、今季そして新チームとしての初のリーグ戦勝利を収めた。

得点】納塚7 佐用7 山下5 井神4 広瀬4 山口1

 
前半はなかなか波に乗れませんでしたが、後半から失点を抑え逆に自分たちの攻撃が機能していったのが勝因かと考えています。フォーメーション変更がうまくいった得点分布ともなりました。今回の勝利を無駄にせず、リーグ戦残り半分も全て勝利していく姿勢で臨みたいと思います。

 

 第四戦目は、4月28日(日)12:50~vs追手門学院大学@田辺中央体育館です。今回来てくださいました、OB・OG、関係者各位の皆様、ご多忙の中、ご声援ありがとうございました。次戦以降もご声援のほどよろしくお願いいたします

 

【納塚】