平成30年度秋季リーグ第六戦目 戦評

 10月に入り、いよいよ最終戦。9/29(土)17:05~@太陽が丘(山城総合運動公園体育館)Aコート が延期となり、10/8(祝・月)18:00~@大阪大学吹田キャンパスで行われた、府大の秋季リーグ第六戦目の対戦相手は、1部との入れ替え戦出場枠を勝ち取った首位の立命館大学。試合開始前の時点で、引き分け以上の結果を出さなければ最下位が決定してしまうというプレッシャーもある中、ここまで無敗の相手に対し意気揚々として挑む。

 試合開始直後から両チームともに激しい打ち合いとなったが得点に結び付かず、相手チームによる先制点で前半3分、ようやく試合が動き出す。そのまま3連続失点してしまった府大は前半5分、思わず相手GKがのけぞってしまう納塚の強烈ミドルで反撃開始。仕返しのミドルシュートに見舞われるが、山口の的確な飛ばしパスを受け飛び込んだ広瀬のサイドシュート、逆速攻を防ぎ広瀬、納塚とパスを繋いで納塚のシュートで2連取。しかしその後相手GKに府大のシュートが阻まれ続ける一方で、府大GK・村井が随所でナイスセーブを見せるも相手チームのミドル、カットイン、パスを繋いでの速攻といった多彩な攻撃で、4連続失点、3-8と5点リードされた前半13分に府大は1回目のタイムアウト。このタイムアウトが功を奏したか。まずは佐用のギリギリのポストパスに花市が飛び込みシュートを決め切るとその後の連続失点を上回る、納塚の相手GKの逆を突いたミドル、DFに揉まれながら腕を振り抜いた花市のポストシュート、パスカットからチームでボールを前に送りフィニッシャーは納塚の、3連続得点で粘る。それからもリーグ屈指の完成度を誇るポストプレー、スピードのある両サイドの速攻に苦しむが、サイドから、センターから打ち込む納塚の連続ミドルで簡単にリードを広げさせない。が、これが首位を走るチームとの力の差か。サイドとポストで得点確率の高い攻撃、守りに入っては高さもありDFラインを徐々に上げてくる相手チームに、山口・納塚を起点とする府大の攻撃が止められ始め、佐用のポストパスからの花市のポストシュート、DF専門で走り回る井神の速攻の2点をあげる間に、リードは広げられ11-18で前半終了。

 後半に入っても勢い止まない相手チームから連続失点後の後半4分、相手のラフプレーをはねのけ山下がサイドシュートを決めるが直後のDFで山下が退場してしまう。1人少ない状況だが、後半から出場のGK・角田がナイスセーブすると、納塚が密着マークを受けながらドリブルで持ち込みポストに沈んでいた佐用に絶妙なパス、佐用もしっかり決める。山下の退場が解除されてからは攻守にわたってこぼれ球がきっかけの失点が続く。ポストパスをカットしてから1人速攻へと走り出していた納塚へと繋ぎ納塚のシュートが決まった後も、GK・角田によるナイスセーブを活かせず逆速攻の失点が続いてしまう。しかし諦めず闘志を見せる府大は後半16分、前半から絶好調のエース・納塚が、自身にマークが集まるシュートモーション時に倒されながらも花市へのポストパスを通し花市が決めると、今度は相手チームのファウルから花市の早いリスタートと納塚のパスフェイントで相手DFを攪乱させ、最後は山下の安定感のあるサイドシュートで連続得点。さらにさらにチャンスを作るも決定力に欠け、これを見逃さない相手チームの攻撃は容赦なく、山下の2度目の退場で与えた7mTにGK・角田は対応できずこれで4連続失点。しかしまだまだ諦めない。再び1人減りさらなる失点の危機を無得点、そのうえ、仕掛ければDF2人がかりのマークを背負う納塚が1人かわしシュートをねじ込み1点奪う展開となった。が、戦力も充実した相手チームはフレッシュな選手を次々と投入し、府大はそれによる怒涛の5連続失点。疲労感の濃い府大側も途中出場の光田、瀬川ら3回生の奮闘、納塚中心のバックプレーヤーらの攻撃に望みを託すが、無情にもゴールバーにほとんど弾かれ、佐用のミドルシュートの1本のみ。そして試合終了、18-37と力は尽くしたが力の差をまざまざと見せつけられた。

 

【得点】納塚8 花市4 佐用2 山下2 広瀬1 井神1

 

 この試合をもちまして予定されていた今年度の秋季リーグ戦を全て終了しました。近いうちに、今年度の秋季リーグ全体の結果を改めて報告させていただきます。これまで熱い御声援を送ってくださいましたOB、その他関係者各位の皆様、ありがとうございました。